社長令嬢のヒミツの恋
「それはきっと、恋 ですよお嬢様」
「...恋っ?」
恋人になりたい、そう思うこと?
「そうでございます。
愛奈さまは、そのお方の事が気になって仕方がないのでしょう?
好きになられたのではございません?」
「好き....」
黒さんに相談すると、全く想像していなかった答えがきた。
「黒さん...わたし、好きでいいの?」
「私は....お嬢様の味方でございます。
旦那さまの意見はわかりかねますが、私は好きでいていいと思います」
「黒さん、ありがとう。
いつも黒さんに助けてもらって感謝しています」
「お嬢様にそう言っていただけると、光栄でございます」
黒さんは口元を緩めて、車をとめてくれた。