社長令嬢のヒミツの恋
次の日、教室にはいると目の前に富士宮さんが歩いてきた。
「片寄さん、ちょっとお話があるの」
「はい」
ゆっくりと立ち上がると、外へ連れて行かれた。
「このお庭なら、ゆっくり話せますわね」
微笑む彼女にただ頷いた。
「片寄さん、私江坂くんが好きなの」
ズキッ
昨日、この想いに気づいてからわかった。
私は、富士宮さんに嫉妬をしている事。
「はい...、」
「立場が上の方にいうのはすごく失礼なことですが、言わせてもらっても構いませんか?」
「どうぞ...」
「あなた、すこし調子乗りすぎ。
江坂くんに冷たくされてないからってね、ベタベタしないでよね!?」