社長令嬢のヒミツの恋
「片寄は、泣き虫なんだな」
「ゔぅ、ひどいよ」
ギュッと彼のシャツをつかんで、胸に頭を埋めてなかせてもらった。
「ねえ、江坂くん...」
涙がすこしかわいた頃、そう話を切り出した。
「どうして、私を避けたりなんかしたの?」
「それは、」
言えない事、なのかな?
「この前あの女に呼び出された時、お前の家の事言われて....、
やっぱお前の家は金持ちと付き合った方がいいのかなとか思って。
これ以上好きにならないように、避け、た」
最後の方をいいずらそうに、口にした江坂くんはほっぺが気のせいか少し赤かった。
「えっ」
「お前の事が、好きだから....。
でも好きになっちゃいけない相手だかた忘れようとしたけど忘れられなくて...」
「江坂くん?」
「片寄、好きです。
付き合ってもいいなら....いや。
俺と、付き合ってください」