社長令嬢のヒミツの恋
目を見開いて、なにも言えずにいると話を続けた。
「身分が違う事分かってる。
けどそれでも、好きなんだ」
俯く江坂くんはなかなか私を見ようとはしてくれなかった。
「わ、たし、も好き...」
「片寄?」
お父様だって好きな人と結婚して欲しいっていっってらしてる。
好きな人と付き合ってもいい、はずだよね?
「私も、江坂くんが、好き」
「....嘘だろ。え、マジか!?」
ガシッと両肩を掴まれてそう問われる。
「うん..好き」
「っ...付き合ってくれるのか?」
頷くと、キラキラした笑顔で笑ってくれて。
好きだなあ、と実感した。
これが好きって事なんだ。
はじめて知った恋は、甘い恋だった____。