社長令嬢のヒミツの恋
声の元へと近寄ると、
「好きなんだから、仕方ないだろ」
「江坂さ、お前片寄さんがすげぇモテるの知ってるだろ?
お前ごときの庶民が彼女に近づいちゃダメなんだよ」
「?」
私の事を話してる?
「モテるモテないは関係ねぇよ。
だったらお前らも告れよ」
「なっ、フラれるだけだろ...」
ふっ「顔に自信がないから?」
「あ"?お前マジ調子乗んなよ!?」
その男の子が振り上げた拳が江坂くんのほっぺに当たる。
「ふざけんなよ、その顔、ぐちゃぐちゃにしてやる!」
またその男の子が拳を振り上げたその瞬間、私は駆け出していた。
「江坂くん!!!やめて、もらえませんか?」
はっ「片寄様、」
いきなり様づなんてしても、私はいいのに。
そう思いながらもその人達に怒りがふつふつと湧いてくる。