社長令嬢のヒミツの恋
「あなたたち、人に拳をあげて恥ずかしくないの?」
「すいません」
「江坂くんは私の彼氏なの、だから...だからそんな乱暴な事はしないで欲しいの」
「はい」
「あなたたちに話が少し聞こえたけど、庶民とか身分とかどうでもいいと思うわ。
好きだたったら、そんなの関係ないもの」
「申し訳ございませんでした」
1人の男の子が頭をさげると、ほかの2人もさげた。
「わたし、怒ってるのよ。もう2度とこんな事しないで。
じゃないと、したくないけどお父様になんとかしてもらうわ」
本当は、そんなことデタラメだけれど。
「失礼いたします!」
素早く逃げた3人を見送って江坂くんの方を向いた。
「大丈夫?」
「.....かっこわりーな、女に助けてもらうなんて」
「そんなこと、それに江坂くんは自分から乱暴な事はしなかった」