社長令嬢のヒミツの恋





「やっぱり、好きなんだなって思っちゃった」




照れて笑うと、俯く江坂くん。




「どうしたの?」




「いや、べつに。ありがとな?」




ふわりと、抱きしめてくれる彼。




甘くて、爽やかないい香りがふわっと香る。




「江坂くん、いい匂い...えへ」




「お前もいい匂いだけど?」




「ありがとっ、」




「昼、食べるか」




立ち上がらせてくれる彼は、にっこりと笑っていた。




「江坂くん、怪我、してるっ!」




「へーきだよ、別に」




「もうっ、保健室いこ」




「いいって言ってるのに」




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