社長令嬢のヒミツの恋
「デートっ?」
「静かな声で喋って!私、佐伯くんとデートしたいんだけやっぱり2人じゃ恥ずかしくて...」
「3人でいくの?私、お邪魔じゃ...」
それにはぐれるとしても、1人ではぐれるのは寂しいよ...!
「もう、相変わらずなんだから!
もちろん江坂くんも一緒よ」
えっ「江坂くん!?」
確かに付き合ってるけど...、私が誘うのかな?
「だから、愛奈きょう誘ってくれない?
お父様の知り合いがこの遊園地の経営者で、この学校の創立記念日に行ったらどうかって」
「この遊園地、すごく人気でいつも混雑してるところだよね?」
頷く麗華に頭を悩ませた。
たしか江坂くん、会話の中で並ぶのとか嫌いって言ってなかったっけ...?
「なに、遊園地?」