社長令嬢のヒミツの恋





「おはよう、愛奈!」




笑顔で迎えてくれた麗華の隣には佐伯くんが。




『ほらな、言った通りだろ?』




コソコソ話で教えてくれた江坂くんは、頷くわたしに微笑みかけてくれた。




「でも、付き合ってはないんだよね?」




「そうなんだろ?ぜってー付き合ってると思ってたのに」




前を歩く2人は、すごく仲よさそうなのにこれ以上仲良くなりたいのが不思議なくらい。




「とりあえず、4人で1つくらいは楽しもうぜ」




「うん!」




「愛奈ぁ、何乗る?やっぱりジェットコースターかな?」




目をキラキラさせながらしゃべる麗華は、興奮気味なのかもしれない。




「いいけど、すこし怖いなあ」




「俺が隣で一緒に叫んでやるから」




独り言で言ったつもりの言葉に返事をする。




「スリー、ツー、ワン、ゴー!!いってらっしゃーい!」




笑顔で見送られるけど、上に上がってく乗り物に不安が押し寄せてくる。




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