社長令嬢のヒミツの恋





結局、少し経ったら崩れてるものがどかされて私たちは救出された。




「大丈夫ですか!?従業員の不注意で、本当に申し訳ありませんでした...」




「いえ、」




謝る授業員さんはすごく申し訳なさそうだけど、江坂くんは嬉しそう。




「へーきです、暗闇だと落ち着きますし」





楽しかったです、と江坂くんの言葉にホッとする従業員さん。




「これ、観覧車のフリーチケットなんですが、よかったら乗ってください。



せめてものお詫びです」




ホッとしても深々と頭をさげる。




「でもこんなもの受け取れません、ただ入っただけなのに...」




「受け取ってくれないと、私共の気が休まりませんので」




「じゃあありがたく、受け取ります。ありがとうございます」




でも、観覧車なんて、乗るの?




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