社長令嬢のヒミツの恋
「愛奈〜っ、楽しかった?
は、はぐれちゃったね。ごめんね?」
「あ、ううん?江坂くんとの初デート...楽しかった」
「そっか!私も、楽しかった」
佐伯くんと目を合わせる麗華。
「じゃあ、俺片寄送ってくからじゃあな悠真」
「おう」
「くっついたんじゃね?」
「くっついたって、麗華と佐伯くん?」
頷いた江坂くん。
「そうなのかもね!目を合わせてたし」
「片寄」
「え?」
「ん」
手を差し出されて、なんの事か一瞬わからなかった。
ゆっくりと、手を重ねるとギュッと握られた手。
幸せだなぁ...私、こんなに幸せでいいのかな?
好きな人と、手を繋ぐって好きかもしれない。