社長令嬢のヒミツの恋
片寄 ー流星 sideー
週末が終わり、新しい週になった。
「江坂くん、お、おはよ」
「おはよ」
「流星、朝からテンション低いな」
挙動不審な彼女と、だいぶお節介な友達。
「悪いかよ。朝はいつもこうだろ」
ははっ「まあそうだけど」
「片寄、お前背縮んだ?」
頭に手をポンと置いて、撫でてやる。
「ちっ、縮んでないよ!江坂くんが伸びたの!」
怒る彼女は全然怖くないし、むしろ可愛いから怒らせたくなる。
上目遣いで見上げられて、睨んでるらしき顔されてさ?
惚れないヤツなんていねぇくらい。
そんくらい可愛い。
「片寄は可愛いな」
「っ!え、江坂くんの方がかっこいいよ?」
のほうがって、お前はかっこよくねぇよ。
なんて思いながら、平凡だけど幸せな日々が俺は好き。