社長令嬢のヒミツの恋
もうすぐこの高校の文化祭が始まる。
「なにやるんだろうなぁ....」
そう呟く俺の彼女が、小さくて、可愛くて、抱きしめたくなる欲求をグッと抑える。
「じゃあ委員長、あとは頼むな」
「はい、」
先生に言われて教壇に立った委員長は頭が良くて、かっこよくて、スポーツも万能だ。
頭の良さだけはは俺に負けるけど、でもやっぱりモテるらしい。
いまだって、ウットリと彼の事を見つめる女子達がいる。
「ワッフルとか美味しそうじゃないかしら?」
「そうね、でもカフェもいいと思うわ」
カフェ、と言う言葉に反応する愛奈。
「カフェがいい人、挙手してください」
すると、クラスの半分以上が手を挙げたので、うちのクラスはカフェに決まった。