今のわたしとさようなら
わたしは何がなんだかよく分からなかった。

「ねえ、彩莉。なんかケーキ買って帰ろうか。何ケーキがいいかな。ママはタルトかチョコケーキかなー。ほら、駅のデパートにできた新しいケーキ屋さんよって帰ろうよ!」

「ねえ、なんだけなんとか障害。わたしはどうなっちゃうの?」

「心配しなくて大丈夫よ!病気なんてどっか飛んでけーって思ってれば治っちゃうから!はやくケーキ買いに行こう。」

「うん……。」

小学5年生の秋。
百恵を仲間はずれにした罰なのかな。
わたしの熱は普通の風邪じゃなかったみたい。
わたしはこれからどうなって行くんだろう。

ここからわたしの試練は始まったのだ。
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