今のわたしとさようなら
7:45になると家のチャイムがなる。

「彩莉。おはよう。はやくいくよ!!」

私の家は坂の上の行き止まりのところにある。
そこにはわたしと同じ学年の子が3人いる。
身長がとても高い陽菜。
可愛くてまじめな奈々。
やんちゃだけど頭がいい亜美菜。
この3人と毎朝一緒に学校にいく。

「ごめん、みんなお待たせ。」
わたしはあわててドアを開けて言った。

「彩莉、遅いよ、陽菜より遅いって相当やばいよ??」
亜美菜が陽菜を馬鹿にしながら言う。

「亜美菜、それどういうこと?わたし最近1番はやいからね!」
負けず嫌いな陽菜が亜美菜に反抗した。

するとすかさず奈々が場の空気をおさめようとする。
「まぁまぁ早く行かないと学校遅刻するから行こう!」

いつもの朝の光景だ。
< 2 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop