かわいい
そして結局、まんまるくんには会えないまま瑞樹とお兄ちゃんと帰ることになった。
帰り道
「いいか?お前に声をかけてくるやつは簡単にお持ち帰りできそうだなと思って声をかけてくるやつなんだよ!ごめんなさいって言ってすぐ逃げろよ!?」
「…はい。」
「それは猿司がハツカに綺麗な格好させてあげないからズボラな女だ、簡単にヤれそうと思って絡まれるのよ!」
「馬鹿野郎。綺麗な格好させたらどっかに売られちまうだろ。」
「どっかってどこよ!いーい?ハツカ。今度私がお洒落な服着させてあげるから!」
「う、うん…!」
「余計なことすんじゃねぇよ!バカ!アーホ!」
「はぁ!?」
「いいかハツカ。鏡に写った自分に自己暗示をかけることなんて簡単なんだ。かわいいと思えばかわいく写ってしまうんだよ。でも人から見たお前は全然違うんだからな?覚えとけ。」
「…分かった…。」
「だーかーらー!!ハツカに変なこと吹き込むなぁ!!!!」