真愛
愛しそうに私の唇にキスを落とす尊。
そんな姿に思わず笑みをこぼす。
これが愛情なんだと心から実感できる。
私の知らなかった愛を注いでくれる尊に愛しさが増すばかり。
もらってばかりで与えられてるかな。
少し不安が顔を覗かせる。
「ねぇ、尊?今日…いいよ」
「奈々…本気か?」
「うん。尊の…全部がほしい」
そういうと私を抱きかかえて寝室へと連れて行く。
いつもより優しくゆっくりとベッドへ降ろす。
数回のキスのあと、私の目を見て伺うように聞いてくる。
「本当にいいんだな?」
「私の全部で尊を感じさせて?」
言い終わると同時に獣のように私を欲する尊。
血に飢えたような獣の目をしつつ、私を抱くその手は優しく柔らかい。
尊の手が敏感な場所に当たる度、自分でも驚くような高い声が出る。
それが恥ずかしくて口を押さえるけれど、それは尊によって阻まれる。
「声、聞かせろ」
「んっ……あ」
耳元で囁くもんだからまた声が漏れてしまう。
尊の手が下へ下へと伸びていく。
「ん、や…っは……」
kudanにヤられた時とは比べ物にならないような快感が私を襲う。
その快感に身を委ね、私の意識は途絶えた。