真愛



抑えきれない笑みをこぼしながらキッチンへと向かう。

「ご飯が先?それともお風呂が先?あとはご飯よそうだけだけど」

「じゃ飯が先。作りたての方がうまい」

羽織っていたジャケットをハンガーにかけ、すぐリビングの椅子に座る。

心なしか楽しそうにしてるのは気のせい?

そこまで私の料理を気に入ってるって自惚れてもいいのかな?

ふふ、と笑って作った肉じゃがを大盛りで盛り付けて運ぶ。

2人でいただきますと声を合わせて食べ始める。

「どう?おいし?」

「当たり前」

そういって黙々と肉じゃがを食べ進めていく尊。

相当気に入ったのかしら?

料理の勉強した甲斐があった。

内心大喜びで私も食べ進める。

うん、じゃがいもの柔らかさも丁度いい。

今日は大成功ね。

相当気に入ったのかご飯を3杯もおかわりした。

男の胃袋ってブラックホール。

尊がお風呂に入ってる間に洗い物をして洗濯物を畳む。

丁度ソファでゆっくりしようとした時に尊がお風呂から上がった。

「尊〜湯加減どうだっ…もう!お願いだから服着てよ!」

振り向くとそこには上半身裸の尊。

お風呂上りで濡れてるせいかいつもよりオーラがエロい。

こればっかりはまだ慣れないみたい。





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