失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
そうしていれば、
前を歩く和泉が立ち止まり、
「ん。いーよ。その代わりさ。」
思わず身構える私に、
「そんな警戒すんなよ(笑)」
と笑って、
「その代わり……
他で赤くなったり、お願いすんな。」
「……は?」
言ってる意味が分からずにいれば、
「特に、亮平の前。」
「はい?」
「自分の彼女が、他の男煽ってんの見られたら、お前イジメられっぞ。」
煽って……って。
「そんなのしてないし。」
「すぐ赤くなって、俯くのも止めろよ。んで、その後、顔上げて、笑ったり、顔見んのも。もちろん他で泣くのもな。」
…………。
なんか、具体的過ぎて……。
「なんだそれ。」
「とにかく。約束。守れよ?」
あぁ。キャラ作るなって事?
まぁ。もともともう、止めるつもりだったしね。
今更なんなのよ。
そして、
また前を歩きだした和泉に、
「ん。じゃ、そっちも、ちゃんと約束守ってよね……。」
と伝えて、
私達のおかしな恋人期間が……
いや、
和泉の嫌がらせとしか思えない期間が
始まったのだ。
前を歩く和泉が立ち止まり、
「ん。いーよ。その代わりさ。」
思わず身構える私に、
「そんな警戒すんなよ(笑)」
と笑って、
「その代わり……
他で赤くなったり、お願いすんな。」
「……は?」
言ってる意味が分からずにいれば、
「特に、亮平の前。」
「はい?」
「自分の彼女が、他の男煽ってんの見られたら、お前イジメられっぞ。」
煽って……って。
「そんなのしてないし。」
「すぐ赤くなって、俯くのも止めろよ。んで、その後、顔上げて、笑ったり、顔見んのも。もちろん他で泣くのもな。」
…………。
なんか、具体的過ぎて……。
「なんだそれ。」
「とにかく。約束。守れよ?」
あぁ。キャラ作るなって事?
まぁ。もともともう、止めるつもりだったしね。
今更なんなのよ。
そして、
また前を歩きだした和泉に、
「ん。じゃ、そっちも、ちゃんと約束守ってよね……。」
と伝えて、
私達のおかしな恋人期間が……
いや、
和泉の嫌がらせとしか思えない期間が
始まったのだ。