失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
「うわ///、痴話喧嘩とか、他でやれよ。」

そう言って亮平君が席を立つ。



お願い、
亮平君……

私も一緒に連れてって下さい(涙)





亮平君が居なくなっても、2人でここにいれば、

教室で、
他の視線が痛い……気がする。


「な、に?てか、あーいうのは、ちょっと……あのですね?」

そう言って、
さっきまでのやり取りを思い出して、

モヤモヤする私に、

「なんだよ?」



……って、

亮平君居なくなったら、素ですか!?

ほら、やっぱり感じ悪いじゃん!!



「いや……。」



怒鳴る事も出来ない私は……

ただ、下を向く。



「ま、いいや。とにかく、あんま、他ばっか見んな。あと、名前、早く呼べよ。」



そう言って、

わざとなのか、
素で誰にでもやるのか分からないけど、

皆が見てる前で、


私の頭を、ポンポンと叩いて、



和泉は自分の席に戻って行った。
< 123 / 199 >

この作品をシェア

pagetop