失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
「あ……えっと。日誌書いたけど。プリントも……。」

立ったままの和泉に
話かける。



……。


そのまま無言で、
私の席の前に座って、日誌の確認をする和泉に、



「あのさ……。」

「……。」


って、
なんで話さない!?


日誌から目を離さない和泉が
意味わかんらないが、


そのまま言葉を続ける。



「えっと、あの。」

「何。」



ほら、やっぱり。
2人でいれば、感じ悪いんだって。

毎回ながら、
すぐ忘れる自分が嫌になる。




「あのさ。もう、本当にいいよ。大丈夫。」

「何が。」


そう言っても全然顔も上げない、和泉に
思っていた事を伝える。


「いや、だって好きでもないのに、付き合うふりとかさ。おかしいじゃんか。」



「ふりじゃなくて、
本当に付き合ってんだけど?」



そう言って、余ってるプリントに
ペンで何か書き込みだした。
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