失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
「……にしても……

そもそも好きでもないのにさ。

責任とか……。そりゃあん時は本当に怒ってたけど、ま、もういいから。

だからさ。」


「だから、何?」



「……もう振ってくれない、かな、って……」



あまりに無表情なまま
書き続けてる和泉に少しだけ怯んで、

語尾が弱気になる。


「先輩に言われたから?」


「は? 」

いきなりな発言に……

へ?
てか、なんで先輩とか分かって……

そう思っていれば、

また、突然、


「……ごめん。」



「いや、だから、それはまぁ……」



なんて返せばいいか、わからない。



てか、謝んないでよ。

謝られれば、謝られるほど、


自分が……

彼女だと……

勘違いしそうになる。
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