失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
心の中じゃ、
色々言ってるのに、

言葉が出ない……



だから、そのまま和泉がやったように、

和泉を睨む。


「ねーそれ、俺の事、煽ってんの?」

……は……?

出た……また。


和泉は私の髪を離して、

今度は、




「俺の事、好きになった?」


って。

は、は。

そうなったら……
そう言ったら……


あんたは……

また、きっと、

意地悪く笑うくせに……。



なのに、
それを言う和泉が、

今度は、

また

無駄に優しく微笑んだ。
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