失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
「はぁー。長いな……」
「何が?」
通学路で、
突然話かけられた方向に振り返れば、
「……湊太く……ん。」
び、びっくりした……。
「おはよう、青葉さん。」
そう言っていつも通り、
告白する前の優しい笑顔。
「お、おはよう………」
俯きながら、小声で話す。
……これは、意図的な訳じゃない。
一年もやってたから、
染み付いてる習慣が、やはりまだ抜けない。