失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
「いつも早いよねー。」
「あ、うん、そーかな……
湊太くんは珍しい、よね?」
それでも、
なんとか、少し普通にと思って口を開けば、
「うん、ちょっとね、青葉さんはどー?」
いきなりの質問に
体が固まる。
どう……というのは……。
「クラス、慣れた?」
あぁ!!
クラス!!
「あ、友達も出来たし、……うん、いや、はい。」
「はは。普通でしょ?」
そう言ってまた、
優しく笑われ、
「……うん。ごめんね、いや、ありがとう。」
そう言って笑って返す。
「うん、笑った方が可愛いよ(笑)」
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はは、
相変わらず、湊太くんは湊太くんだな。
かっこよくて、
女の子の扱いが上手くて、
優しくて……
前は、そんな事言われて、
すごいドキドキして……。
でも、今はそれとは少し違って……
ただ、可愛いと言う言葉に照れてれば、
「朝から何言ってんだ。」
和泉の声だけで、身体が無条件にびくっとなる。