失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
そんな事を考えながら、


「そうだよね。ごめんなさい。」

いつものように、頭を下げる。



そんな私に、
軽く頭をぽんと叩き、

「陽汰でいい。」

と、
和泉陽汰が、言ってきた。


違う!!

違う!!!

あんたじゃない!!

そこは、
湊太くんの出番だから!!!



そう言ってやりたい気持ちを抑えて、

上を向いて、

また、営業スマイル。




「……ありがとう。」

「あはは。仲良くなれそうじゃん、良かったな、陽汰(笑)んじゃ、俺行くわー。」

そう言って、
湊太くんはクラスに戻って行った。
< 17 / 199 >

この作品をシェア

pagetop