失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
結局、
その後も自然と目が勝手に青葉を追った。




でも、
あいつの目に、


おれが映る事は
相変わらずやっぱり全然なくて……。


そんな時、
同じクラスの奴が、青葉を見つけ……。



「陽汰知ってるー?湊太と同じクラスの青葉さんー。」

「……まーねー顔くらいは。」




「大人しくて、赤くなった顔とかめっちゃ可愛いなってさ(笑)」


「何いきなり……田島お前、この前まで違う奴だったくせに。」


「まっねー(笑)でもさっき購買でちょっとぶつかった時、謝るのがめっちゃ可愛いかったんだもんねー。赤い顔が、ギュッってしたい感じ(笑)」



「……ふーん。」


「うわ、冷てー!!まぁ、陽汰から見たら普通ってか?」



「そんな事ねーよ。青葉さん、普通に可愛いし。」

「知ってんじゃんか(笑)」



「まーねー俺も気に入ってるしー」

「マジかよ!!!」


「あはは。どっだろな(笑)」




俺と同じ……

そう、そんなもんなんだよな。

好きになる始まりなんて……簡単なんだよ。






てか、あいつ……。


本当に誰にでも、赤くなってんじゃねーよ!!



結局、田島は告った訳で……

赤く俯く顔。




なんなの、お前?

お前は、湊太なんだろ?


湊太じゃないなら、
そんな事する必要ねーだろ?


てか、湊太は無理だから……


それなら、
……俺でいいじゃん?





湊太でも、
俺でもない奴に……


見てて、本当に、


優しく接するつもりが……


笑って欲しかった顔に……





ー お前、ウザイな ー

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