失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
なのに、

「陽?」


そう呼んだ和泉の顔が真顔になり、



「可愛い。死ぬほど可愛い。めっちゃ可愛い。」


//////////!??


「/////なっ、何!!?」



いきなりな事で、
また、更に顔が赤くなる。



「免疫出来るだろ?これで。毎日言ってやるよ。」


そう言って、

また、私を優しく抱きしめて、



「好きだよ。もう、他になびかねーように、ずっと俺が隣にいっから……絶対、絶対、俺がお前を守るから……いいよな?」




ここにきて、
今更、確認をとる質問。


こんなにされて、


こんなに言われて、


どこで、私が逃げると思う?

今更、どこで、




あんた以外が目に入ると思ってる?


今更、私が……


学校生活とあんたを天秤にかけると思う?




「和泉は、私と同じくらい馬鹿なんだよ。」

そう言って一呼吸し、




「嫌がらせ上等だっての!今度は、絶対言い返してやるんだから!!」





そう言って、
笑って和泉に視線をまっすぐと向け、


「和泉が好き……だから可愛い私を離すなよ(笑)?」




「あはは。上等(笑)」
< 197 / 199 >

この作品をシェア

pagetop