失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
そのまま、
図書室のカウンターに座ってれば、

何人かは、

本を借りに来たけど、もう誰もいない図書室。

カウンターにひれ伏したまま、目を閉じた。

静かで気持ちいいな……。

……。

……。

でも、


「お腹減ったな……。」

よし。
帰ろ。

今何時だ?

そう思って、

図書室の時計を見ようと顔を上げれば、

「うわぁ!!!!」

あまりにびっくりして
つい大きな声をだした私に、

カウンター越しから、

和泉陽汰が、

私の後頭部と

口を抑える。
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