失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
「……あの……。」

「あ!今からボーリングとか行く?皆で遊ぼーよ♡」

そう言って、彼女が
湊太くんの腕に絡みつく。

そして、湊太くんが、優しく
その頭を撫でながら、

「ハイハイ。青葉さんが良ければね。」

湊太くんが、
私を、

気にかけてくれてる。

でも、

それは……。



「あ、いや……お邪魔ですし……」




「えー?そんな事ないよね?あ、陽ちゃんと出掛けるの見られたりしたら嫌とか?

そうだよね。
好きな人に誤解とかされたら、辛いしね。」


そう言って、
幼なじみが湊太くんと向き合う。


「奈央も恋心とか分かってきた?」



そう言って、
また、優しく笑ながら、
幼なじみの頭を撫でる湊太くん。

……。

……。
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