失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
何か、言わなきゃいけないって分かってるのに、
言葉にならないでいれば、


「あ!!!!!」


幼なじみの女の子がいきなり叫ぶ。


「何?」

そう驚く和泉を見て、


「さくらんぼ!!ポストの上!!ママに持ってけって言われたのに、ポスト見て……ヤバイ!!そのままだし!」


「青葉さん、好き?」

そう言って、今度は、
私を無邪気に見る彼女に


「……うん」

「なら、取ってくるー!!!皆で食べよぉー!」

嵐のように立ち去る
彼女。

少しだけ静かになった空間で、

湊太くんが笑いながら、

「奈央、うるさくてびっくりした?」

と、問いかけたので、

そのまま首を横に降る。




そして、湊太くんが

「んじゃ、お茶もまだだもんね、持ってくるよ。」

そう言って、
部屋から出て言った。
< 47 / 199 >

この作品をシェア

pagetop