失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
「無理ーーー!!!!」


思いっきり突き飛ばすように
和泉を叩き睨んで



「なっ、なにすんのよ!!!!!」




怒り狂う私の声が、

狭い住宅街にこだまする。


「んー?言ったろ?あんま煽んなって。」

は?

「泣き顔で見られたから、キスした。しかも抵抗ないから?」



……。

……。


……、あ、はは。


なるほど。

なるほど。




な、る……


ほど、じゃぁーーないっての!!!!
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