失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
放課後の図書室。


誰もいない……。

って、いいの!?
返却どーしてんのよ!?


そう思いつつ、
そのままぼんやり本棚で
本を探していれば、




慌てたようにドアが空き、
本棚から、顔を出せば、宮先。




「あ、先生、昨日はすいません。私休んでいて……。」

「あー。いいよ。いいよ。大丈夫。ってか、体調は?」

「はい。もう大丈夫です。」



そう言ってみれば、
これまた当然のように、




「んじゃ残りお願いしていいか?先生まだ、やる事あるし。」

よろしくなと言って、
風のように去って行く先生。




はぁ。
まぁ。落ち着くには、ちょうどいいしね。



ぼんやりとカウンターに座って、
本棚を見る。
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