転校生と猫
「…………あの、降ろしてもらえますか」
いつもの無表情でそう言うと、転校生君は
「今話したらあんた落ちるんやで?怪我したいん?」
………ソノト-リッ
でもね?流石にね?僕も女の子なわけ。恥ずかしいわけ。さてどうしましょう。あ、やば、顔が熱い。今まで大丈夫だったんだけどなぁ……なんでだろ、熱かな?
そんな僕の表情を読み取ったのか転校生君は笑って
「なんや、照れとるん?」
なんて笑ってきた
そんなんさ
そんな笑顔、惚れるじゃん