転校生と猫
なーんて言うとでも思ったか馬鹿め!!
僕はそう簡単に人を信用したりしないぞ!!
まぁ……色々会ったから信用出来ないのが正しいけど。


あの後家まで送ってもらって、一晩明けたんだけどさ、今学校なうなわけね。んでさ、席隣じゃん?

……めっさマスク外そうとしてくるんだけど

え、なに?そんなに僕の顔みたいの?
あんな化物みたいなのが?
……おおっといけない。

取り敢えずなんか話しかけよう


「……おい転校生」


ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ちがぁぁぁう!!
なんで僕はこんな所でコミュ障発揮するの!?神様許すまじ


「ん?なんや?つか転校生やなくて亜樹晴爽やわ」

僕があんな態度を取ってしまったにも関わらず微笑み普通に接してくれる

…これ女子だったら絶対惚れるよなぁこの笑顔。あ、僕も女子か(デジャヴ)

「……冰谷冷涼。まぁ、宜しく」

周りからはざわざわと声が聞こえる。

あの冰谷さんが喋ったとか、そんな感じの。馬鹿か僕だって人間だわ。喋っちゃ悪いのかよ

そう思うと腹が立ってきて、またヘッドフォン付けて寝ようとした

というか、寝た











「冷涼、起きや」

んん……誰だよ僕の睡眠をじゃますりゅやつ………スピ-

「起きんかい!!」

「!?!?!?」

耳元で怒鳴られマスクを外された

慌てて僕は口を多いフードで顔を隠す

あぁやだ、ほんとやだ、こんなの見られたくない、見せたくない

''化物''


''気持ち悪い''

''死ね''

そんな昔の言葉が蘇る


あぁ、もうやだ……
どうせあんたも僕を気持ち悪がる…



「……綺麗やな」

目を見開き赤く染まった頬で僕を見ていた
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