笑顔の君とボク




カフェを出て、ジェットコースターに乗った。





笑美センパイは楽しそうにはしゃいでいた。


「今度はどこに行く!?」


「モネはちょっとパスー」

「俺も酔った」


モネ、ハルがジェットコースターに酔ったらしく
待機をすることにした。

4人で、歩きながら決めたものが






おばけ屋敷。





「じゃあ、オレたちいくわ!」


ノリノリでスバルはいった





残された ボクと笑美センパイ





「どうします?」


「私達もおばけ屋敷入っちゃう?」


にやりと笑う。

「怖いの大丈夫ですか?」



「うん!余裕余裕!」


ということで、入ってみた。



暗い迷路のような場所。

カラクリが出てくるのはもう少し先だろうか。





「きゃ!!!」



出てきた。


笑美センパイが少しの悲鳴をあげた



「怖いですか?」


「だ、大丈夫だもん」


明らかに強がっていた






いつもやたらと距離が近い笑美センパイだが

今はいつも以上に近かった。


時々身体がぶつかった。







暗がりを出てゴール。





「どうでした?」


笑美センパイを見ると 泣いていた



「大丈夫ですか!?」


驚いていつも以上の声を出してしまった。


「だ、大丈夫…ちょっと怖かったかな…余裕っていってたのに、えへへ」





少し震えているのがわかった


ベンチに座った。



「なにか飲み物買ってきます。」


「ううん!いい」


「大丈夫なんですか?」


「まだちょっと怖い…一緒にいてくれないかな…」







ドキッとしてしまった。




うつむいてるはずなのに、笑顔を見てるわけじゃないのに


笑顔を見た時のように、心がキュッとした気がした。




「分かりました。」





なにも喋らず



先に他を回っているスバルたちを待った。




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