笑顔の君とボク
つぎの日、テスト終わり。
昨日スバルから 昨日の少女の学年クラスを聞いた
傘を返す為だ。
二年三組。
そこの過度を曲がれば…
「笑美ー!」
「えみちゃーん!」
「えみせんぱい!」
色んな場所から、その名前が聞こえた。
目の前で人だかりがあった。
きっと、その奥に 笑美センパイは居るのだろう。
どうしようか、こんなに人が居たら 渡しにくいな。
また今度にするか。
「傘!」
色んな声に混ざって、その言葉が聞こえて、振り返った。
そこには、人だかりの中にいた 笑美センパイがいた
「傘届けに来てくれたんでしょう?」
近寄ってきた。
「はい。」
傘を渡した。
「わざわざありがとう♪」
そんな笑顔でお礼を言われたのは初めてかもしれない。
「いえいえ、こちらこそありがとうございました。」
ボクはまた来た道を戻った
途中、振り返った
「…っ」
目が合った
また合うとは思わなかったから、少しビックリした。