スパイシーショコラ
第10章 美しい男たち
急いで階段を駆け下りて、花江は外に飛び出した。



良かった~。



まだ、二人は10メートルほど先を歩いている。





に、しても流星さん目立ってるな~



細い脚をさらに強調するような黒いスキニージーンズ。



ヒップのポケットの辺りから、膝上くらいまで、何やらキラキラ輝いて見えるのは、縫い付けられたスワロフスキーだ。


それに、上質そうなシルクのシャツをインして着ている。


オシャレ上級者テク、シャツをインして着てもサマになるのは、やはりナンバーワンホストならではの、なせる業だろう。


ベルトもやっぱりキラキラ、鋲とスワロがこれでもかっ!!てくらいびっしりの、いったいアレだけで何キロあるの?と思わずにはいられないシロモノ。


ともすると、オカマ?!とも思えなくもない、そのいでたちだったが、板についたホストの身のこなしが、もはやすべてを物語っている。



翻ってアキラはと言うと・・・






いつもなら、伝統的なオカッパ頭に見えてしまうあのヘアースタイルも、ここ表参道では、オサレなボブヘアーに見えてしまうから不思議である。


そしてアキラも、意外にもスキニーパンツだった。


しかも、ピンクの。。。

まあ、それはいいとしよう、それよりも驚いたのは、いつもは、エプロンで隠れていて気づかなかったが、その細くて長い脚だった。


(アキラくん、もしかして、超スタイル良い・・・?)


ピンクのスキニーに、ボーダーのポロシャツ、斜めがけポシェット。


ちょっとありえないコーデ・・・。


だが、とてもオシャレに見えてしまうのは、アキラのスタイルの良さの証明だ。





< 23 / 27 >

この作品をシェア

pagetop