スパイシーショコラ
やはり、ここは流星の行きつけの店なのか、ショップ店員とにこやかに談笑する、流星の姿が見える。





どうやら、アキラに似合いそうな服はないか、相談している雰囲気だ。




手を顔の前で振って、いやいや僕にはそんなドルガバなんて似合いっこないデスヨ~とでも言っているように、リアクションしているアキラ。




いえいえ、着てみるだけでも!!と進める店員。




そーだよ、着てみろよ~!!と流星のあいのて。





うーん、仕方ナス。。といった面持ちで、アキラはフィッティングルームに消えていった。





(う、うそ、アレ、着るんだアキラくん。。。)




なんだかちょっと妙な期待感をそそられなくもない。




ほどなく、ドアが開き、アキラが現れた。。。





(うそっ!!スゴイッ、似、似合ってる!!)





普段のアキラのテイストとは間逆に位置するであろうドルガバの服。




けれど、驚くほどあっさりと、着こなしてしまっている青年の姿がそこにはあった。




普通なら、かなりの個性の持ち主か、はたまたキャラでねじ伏せるタイプ、もしくはぎらぎらと黒光りするタイプの男、あるいはそう、流星のようなホストタイプ。ドルガバの服が似合うタイプといったら、おのずとこんなタイプの男が連想されてしまうが、意外や意外、アキラのようなタイプが着ると、又違った魅力が引き立っていた。

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