スパイシーショコラ
第4章 昼下がりの会議室
午後0時、昼休み。
空になった会議室が、花枝たちの憩いの場だ。
ささやかではあるが、皆、思い思いのおかずを詰めたお弁当を広げ、
たわいもない話題に興じる。
今朝一番で会社に着いたら、徹夜明けで徘徊する上司の見てはいけない姿を
見てしまっただとか、そのときの寝癖がまた凄まじかったとか、
お局が不倫相手と腕を組んで渋谷のホテル街を歩いているのを確かに見た、
とか、じゃアンタはそこに誰といたのよ、とかを、
会議室のテレビをつけてNHKのお昼のニュースを読む登坂さんの
白髪の進行状況をチェックしながら語り合うのだ。
因みに花江は、一昨年の夏、
台風情報のニュースを読む登坂さんをひと目見て以来のファンである。
会社でそれを話したら、意外にも隠れファンが多くてびっくりした、 なんてエピソードも懐かしい。
空になった会議室が、花枝たちの憩いの場だ。
ささやかではあるが、皆、思い思いのおかずを詰めたお弁当を広げ、
たわいもない話題に興じる。
今朝一番で会社に着いたら、徹夜明けで徘徊する上司の見てはいけない姿を
見てしまっただとか、そのときの寝癖がまた凄まじかったとか、
お局が不倫相手と腕を組んで渋谷のホテル街を歩いているのを確かに見た、
とか、じゃアンタはそこに誰といたのよ、とかを、
会議室のテレビをつけてNHKのお昼のニュースを読む登坂さんの
白髪の進行状況をチェックしながら語り合うのだ。
因みに花江は、一昨年の夏、
台風情報のニュースを読む登坂さんをひと目見て以来のファンである。
会社でそれを話したら、意外にも隠れファンが多くてびっくりした、 なんてエピソードも懐かしい。