アベコベ☆ボーイミーツガール
「姉さん、あのさあ、クラスにきたら皆がうるさいんだよ。あんたが黙ってろっていうからこんなもっさい格好してるっていうのに…」

「緊急の話があったんだよ」

「なに」

「あんた、あかりに何か嫌なことされたのか!?あかりがあんたに嫌われてるって!!」

弟は口をあんぐり開けて、眉間にしわを寄せる。

「そんなの、姉さんに言うことではないし」

「なんだと〜〜!?あんたはあかりのこと好きだと思ってたのに〜〜!私の計画が〜〜!!」

頭をグシャグシャとかいて私は叫んだ。


「なに、言って…」

「遊園地にさ、あんたら二人を連れて行って?ダブルデートして?そんで二人きりにして…二人は…みたいなこと!なあ?無理なんだな、そんなの。ベタだよな、諦めよう…!こんなものー!」

チケットを破ろうとした手をガシッと強く止める手。

「……え?」

「どうして俺のまわりには勘違い女だらけなんだ!!」

弟は大きくため息をついて、チケットを2枚奪いとる。

「あかりさんは俺が誘う」

ふてくされたような顔で言い放ち弟は屋上から去っていった。


よく分からんが…作戦実行ってわけですか??

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