アベコベ☆ボーイミーツガール
「唯なんなの、あれ…」

「もう、あれのことは何も触れないでくれ…」

ふたりがゴソゴソ話しているがよく聞こえない!


「あのさ、遊園地いかない?」

はじめがチケットをだすとあかりが目を丸くする。

「諸々の事情があるから、きてほしい」

ん?今私の方を見たような…

あかりはプッと笑い、「わかった」と返事をした。私は陰でガッツポーズをした。


「唯、バイトはなくなったの?」

「ギャ!」

ガッツポーズをしていると、いつのまにか後ろにあかりがいた。

「う、うん、あの、また連絡がはいって」

「大変だねーころころかわって。今度の日曜日、遊園地楽しもう」

ニコッと笑うあかりに私はぎこちなく笑うのであった。

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