アベコベ☆ボーイミーツガール
バス停に向かうと、高橋くんとあかりが先についていた。
「おまたせ〜」
「唯!」
唯が手を振ると、あかりの表情がパッと明るくなる。
いつもはふわふわとした長い髪の毛を、あかりは編み込んでまとめていた。
可愛いな・・・・
「…よ」
「!」
あかりがこちらを見たので、声をかけるとあからさまに目をそらされた。
はあ?なんだよ…
「バスきたよー乗ろうか」
高橋くんの声かけで僕らはバスに乗り込む。
「人多いね〜」
遊園地行きのバスは混雑していた。
「あかり!はじめに寄りかかっていいからな!」
「何言ってんだお前は」
あからさまな事を言う唯に一喝する。
あかりは困ったように俯く。
あ〜あ…なんだろ…全く上手く行く気がしない………