太郎と花子

告白を決めてもなかなか勇気が出ない。

そんな中、野球の夏の甲子園を目指す熱い戦いが始まった。

強豪校と言われるうちの野球部は初戦から勝つ。

その試合を客席から吹奏楽部の太郎くんが応援している。

それを私はベンチから見ている。

やっぱり素敵。

ずっとこの応援を見ていたい。

そのために野球部のみんなには勝ち続けてもらわなければならない。

「目指せ!甲子園ですね」

なんて言って盛り上げる。

そしてこんな時でも私は太郎くんなんだなぁと自分が情けなくなる。

そして野球部が負けたときに告白をしようと決めた。

野球部は何だかんだと地区予選の決勝だ。

それを勝ったら甲子園。

私たちも選手達も応援団も熱が入る。

が、負けてしまった。

そして私は今日、告白をする。

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