距離0センチ



立花君がキラキラして見えるなんて……。


そんな自分の変化に驚いて、恥ずかしくて、なんかムズムズする。



「だめだ…課題進まない」



夏休みも半分が終わったけど、私の課題はあまり終わってない。


毎年どんどん終わらせて、課題に困ることなんてないのに。



これはきっと、いや絶対に立花君のせいだ。



あれからも、相変わらずたまにメールが来てやりとりをする。


毎日部活を頑張っているようだ。

部活とは別に走りに行ったり、時間があればトレーニングも欠かさない。


本当にえらいと思う。


頑張っている彼はきっと素敵だ。

あの真っ直ぐに真剣な眼差しを思い出したら、練習している姿を見なくてもわかる。


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