距離0センチ


それでいて、この前の夜にやっていたホラー番組の特番では、電話越しに驚いたり、緊迫感のある声色で、そんな子供っぽい可愛い一面もあった。


電話をしていたら、突然立花君の家でホラー番組が始まったらしい。


だから私も一緒になって、テレビの前で観ながら電話した。




立花君はお化けとか怪奇現象とかがそこまで苦手なわけじゃないらしが、それでも時々びっくりしていた。


逆に私は、そう言った類のものは本当に苦手で、普段からあまりホラー番組は観ない。


でも、立花君と電話しながら、立花君のびっくりした声聞いたり、同じタイミングで驚いたりしてたら、不思議とそこまで怖くなかった。



番組の最後まで電話してたから、今までで一番長電話をした。


一日中部活で、その後もずっと電話なんて、立花君は疲れたんじゃないかと思う。


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