距離0センチ
ひとしきり笑ったところで、お弁当を広げる。
「ごめんね?ほら、食べようか」
「許しません…」
ええ?
まさかの怒った?
ちょっと笑いすぎたのかな?
本気で怒ってるわけじゃないのは分かるけど、どうしよう。
「ええと、おにぎり握ってきたの!具は何が好き?」
「鮭です。…先輩、食べさせてください」
機嫌をとろうとしたら、立花君はにやっとしてお願いしてきた。
「なっ!?」
それって、あーんってやつだよね?
いやいやいや、無理だよ!
そんなこと出来ない!