鎖
なんだよ。」
「そういえば兄さん。」
「なんだ?」
「いつナルクレイト王国を立つの?」
「言い忘れてたな。1週間後の朝だ。」
「えっ。・・・ええー。兄さん早く言ってよ。なんの準備できてないわ。」
「そうよ。前もって言ってくださいよ。私達はなんの準備できてないわ。」
「今まで言わなかったのは、盗み聞きをしてる奴がいるからっよっと。」
洋介がドアを開けると人が出てきて、逃げる矢先に洋介がタライを落として、記憶を一緒に落としました。
「だく隙もねーな。」
「洋介?・・・何をしているの。関係ない人をこんな事をするなんて。」
「何ってこいつらは、フラインド王国のスパイだぞ。こいつらの腕章を見てみろ。フラインド王国のスパイの証だぞ。」
美恵子と智恵子は、腕の腕章を見ました。
「本当だ。私達の国のスパイがなんでここに?」
「俺らの戦いを正面から受ける気か、その前に妨害、殺す気なんだろうな。」
「ちょっと待って、彼らは出来るのでしょうか?」
「スパイでも、大切な情報を盗むだけじゃ生活がなり立たないから、スパイでも暗殺も一緒にやるのが主流になってきてるんだ。」
「そんなの信じられるわけがないじゃない。そもそもの証拠はある訳?」
「あるわ。バイト情報誌に国家の職業安定所の書類だよ。この日付からして、私達が立つ前日だね。はいどうぞ。」
智恵子は、美恵子から出してくれた沢山の証拠を受け取り、全部見ました。
「こんな事がありえるの?これがあるから世界が揉め事消えないってことなの?」
「ああ。そのせいで戦争が消えないんだよ。そもそもの戦争を引き起こしたのはフラインド王国の今の王様なんだよ。」
「そんなことしていいと思えない。」
「それを消すにはどうすれば良いのかは分かっているはずだ。」
「洋介。美恵子。私は、負の連鎖を断ち切らなきゃ行けないのは分かります。しかし、私にできる自信が無いから、美恵子も洋介と洋介のチームの力をお貸しください。お願いします。」
「頭を上げな。俺達は俺達の仕事としてしてきたんだよ。」
「洋介は、私と取引をしたいのですか?どんな取引を使用と考えておられるのですか?」
「その言い方は好まねぇけど、俺や俺のチームは、2人を女王か、静かに国で暮らせればいいと思っているのが現実だ。」
「洋介らしい。洋介、美恵子は、好きな人はいるの?」
「はぁ?それ聞くか?」
「だって、2人とも恋の花の一つ二つ聞かないんだもん。遠回し聞くよりは直接聞きたいんだもん。」
「智恵子は姫さんだから、聞くことが無いが実際聞きたいな。」
「ちょっと兄さん。ツンと顔で聞く?」
「いいじゃないの。だって、私達は本音で言いあえる仲になったんだしさ。もっともっと仲良くなりたいし。沢山のこと知りたいんです。」
「沢山のことを知ったどころで何が出来るんだ?」
「私の未熟すぎる私が女王になった所でいい事が無いと思うんです。私が成長をして国民に良い道しるべになるようにしていきたいです。」
「見る世界のなり立ちは残酷で嫌なところも見る反面、凄く幸せな一時の幸せな時間を見ることができる。しかし、俺は幸せに少してもらいたいから、俺の教育は甘くないぞ。それでもいいなら教えるが。」
「洋介の教育・・・ですか・・・?」
「兄さんの教育って言ってもかなりの教えだよ。凹む人達がいても最後まで着いてきたし、辞めた人はゼロ人だよ。」
「なんでですか?」
「みんなは夢や目標があった人達で兄さんはみんなに目標、夢はそんな儚いものなのかと言われて目標、夢なくして働く事に生きがいのある仕事はそこにあるのか?無いと俺は考えてる。目標も夢と誇りを持って働く事はかなりいい事だと思う。ただし、悪いことは許さないぞ。良いな。って言ったからみんなはやる気と目標も夢も希望が持つ事ができた上に兄さんに厚い信頼と憧れがあるんだのね。私も兄さんに憧れと信頼してるから、ついて行きたいんだよね。」
「すごい・・・それで聖騎士の中で洋介のチームは、逮捕者がゼロなんだね。」
「心の支えが無くなると危ないんだ。」
「えっ。そうなの?」
「ああ。俺のチームは色々とぶつかりあってるうえにお互いのいい所、悪い所を見てるからこそお互いの信頼が出来てるんだけど、お互いの悪い所ばっかり見てるとどうなる?」
「もめる」
「そう。もめるのは初期段階と言ってもいいだろう。」
「それはどういう事なの?」
「殴り合いを始めて終いには殺し合うその後はチームは団長も希に入れ替わることもあれば、もめた諜報人は牢にぶち込められる。悲しい結末になる訳だ。」
「そんなぁ。そんな事はありえるの?私は、信じられないです。」
「起きるのは珍しく無いよ。仲良しこよし、じゃれる意味が分からないってことが多いのよ。」
「なんで、洋介のチームは、起きないの?いい所、悪い所見てるから、分かるとか信頼とかでずっと続く訳ないと思ってるの。」
「ちょこちょこトレーニングの一環で組み手とかをやっていたからなぁ。」
「多分そうしか言えません。みんなはどれも本気でやっているんだけど、特に組み手をしている時の顔が生き生きしているんです。兄さんが考えてやってくれてる事に感謝してるんですよ。」
「そのトレーニングを考えたのは誰なんですか?」
「兄さんです。みんなの意見を聞いて考えてやっているんですよ。」
「洋介が考えてやっていたの?」
「国民を守るが民のだめに頑張ってくれている兵達のいたわらなきゃならないと言う考えで俺は俺なりの責任で戦い続けているんだ。」
「洋介。辛い責任を押し続けてしまっていたのね。本当にごめんなさい。」
「智恵子が謝る事はない。なにしろ俺が好きでやり続けているんだからよ。」
「でも…。」
「何だ?俺がやる事に不満があるのか?」
「そうじゃないんです。そうじゃないんだけど…洋介に辛い事ばかっかりやらせているしか考えられない。」
洋介は智恵子の頭を優しく撫でてあげました。
「そんなに責めない。俺自身が1度決めた事は曲げる事はしたくはないんだ。男として騎士として成し遂げたいんだ。」
「そうよ。兄さんは兄さんなりに楽しんでやっているし、体調が悪くて寝込んでいた時なんかチームの事ばっかり言っていたのよ。それだけチームや仲間の事が好きだからやりがいがあるからがんばってやってくれたのよ。だから責めなくて良いんだよ。みんなフラインド王国を守りたいのは一緒だし、これからどうするかは兄さんが筆頭に国に帰りみんなで国民の幸せ作りをしていきましょう。」
「そんな事を言われても…。」
「何か不安でもあるのか?」
「そんな簡単に上手く行く訳かないって事くらい分かっててそれでどうすれば良いのか分からないの。」
「早くも怖気ついたか。だかその気持ちは分かるけどな。」
「私の気持ちが分かるんですか?」
「ああ。騎士なりだての頃と隊長なりたての頃は恐怖と『そんな簡単に上手く行く訳かないのに何で俺が隊長になっても大丈夫だろうか』って不安があったうえにこれで良いのか分からなかった。しかしな、ある方が俺だけじゃなく智之に言ってくれたおかげで心の荷が下ろせた分この仕事に誇りを持てるようになっていたんだ。」
「洋介も辛い時期があったのね。でも洋介と智之に言ってくれた方とはどんな方でしょうか?」
「前代の楓女王様のお導きのおかげだ。」
「お婆様が?」
「ああ。入ってまだ日が浅いのに隊長の座に着いたからこその苦しみって事。下積みをしてらその座に着けるかどうかの話だって事くらい分かっててみんなのダメに着いてくれてありがとう。辛い事でも相談したい事があれば私が乗りますからね。といたわりの言葉をいただいたからこそ、今までやってこれたんだ。今度は俺がチームの仲間だけではなく、美恵子も智恵子も相談に乗ってあげるからな。」
「洋介に相談をしても良いの?」
「もちろんだ。2人を支えるのも俺の仕事だからな。」
「洋介…ありがとう。」
「兄さん。ありがとう。」
「礼を言われる事はしてないよ。早く寝よう。明日、あさっての準備があるからよ。」
「分かったよ。いろいろ教えてくださいね。」
「ああ。分かったよ。」
「洋介の恋愛として好きな人はいますか?」
「いますが、俺にとってみりぁ手が足せない高峯の花と言ったところでしょうがねー。」
「どういう事なの?」
美恵子は、智恵子に耳打ちをしました。
「簡単に言うと智恵子のことが好きなんだけど、智恵子が高峯の花、すなわち姫様に手を出せないのが苦であり守れることが幸せなんだって。」
「えっ。そうなの?」
「兄さんを見ていれば分かるのよ。兄妹として育った私だからこそ分かることもあるのよ。智恵子は洋介ばっか見てるけど、洋介のこと恋愛として好きなの?」
「えっ。その・・・。好きなんだけど、恥ずかしくていえない。」
「たど思った。見ていれば分かったよ。」
「美恵子は?」
「ひ、秘密。」
「美恵子は、智之が好きなんだけどちゃんと話すのがちょっと恥ずかしくてしょうがないんだよな。」
「に、兄さん。余計なこと言わないでよ。」
「ふふふ。本当の兄妹じゃないのに洋介のことを兄さん兄さんって呼んでるけどかなり信頼しているのね。」
「もちろんよ。本当の兄妹じゃないけど、私の事をかなり妹のように接してくださるから、実際姫様になっても兄妹の関係は続くんじゃないかな。兄妹として兄さんの事が好きだなぁ。」
「兄妹としてかぁ。顔とか性格とか合わないとかで兄妹嫌になることはあったの?」
「俺はねーな。俺達が住んでいた地区は美恵子も含め赤子も老人も家族だったから、嫌だと思わなかったな。」
「私も同じだよ。住んでいた地区のみんなも同じだったんだよ。それに地区のチームを作った上に隊長が兄さんになった事にかなり感謝をしてたしね。」
「そうか。」
「洋介は、自分自身を犠牲に働かせるのは申し訳ない。」
「自分が好きでやってる事だから、なんにも謝る必要は無い。俺自身が好きな街を守れることが誇りであり、喜びである。2人を守りながらフラインド王国の女王になるまでは護衛してやるからな。」
「洋介。約束してください。女王になるまで死なない。何があっても傍にいてくれると約束してくれますか?」
洋介は智恵子の前で片膝を着き、手を取りました。
「我が岩田洋介は岡本智恵子の命、自身を我が身に変えても守る事をここで誓うことここで宣言します。」
智恵子は、どう答えていいか分からずに悩んでいると美恵子は、耳元で言いました。
「最後までやり遂げよ。期待しているでいいの。後、告白したらどうなの?」
「・・・。さ、最後までやりとげよ。期待しております。」
「もったいなきお言葉に感謝を申し上げます。夜も遅いから寝ましょう。」
「は、はい。」
洋介は別の場所で寝て、美恵子と智恵子は一緒の部屋で寝ました。
「智恵子。まだ起きてる?」
「ええ。起きてます。」
「智恵子は、なんであの時に告白しなかったの?いいチャンスだったのに。」
「だって、恥ずかしくて言えなかったの。」
「早く言わないと私達が女王になった時に兄さんはまだ旅に出ちゃうんだよ。」
「えっ。それはどういう事なの?」
「自分は隊長に相応しくない、女王の傍に立つのに自分が似合わないと考えて一人旅を考えているのよ。頭を抱えていたんだから、間違いないし、早く捕まえとかないと後悔するのよ。」
「それでさっき言ってたのか。私は、情けない。」
「まだチャンスはまだあるから、次のチャンスをきっちり掴みなさいよ。いいね。」
「はい。頑張ります。」
「その意気。チャンスがあれば合図を送るから、そのチャンスをものにしないと兄さんが遠くに行ってしまうからね。」
「分かった。私は、本気で洋介を告白をするし、フラインド王国のみんなを幸せにする。」
隣の部屋で聞いていた洋介は嬉しそうにしながら翌朝を迎えました。
「おはよう。」
「おはようございます。」
「おはよう。兄さん。本日のよていは何ですか?」
「美恵子。会って早々聞く?」
「そう?旅前の準備から、女王になるまでは任務だと考えてるわ。」
「いつから、任務だと考えるようになったの?」
「そういえば兄さん。」
「なんだ?」
「いつナルクレイト王国を立つの?」
「言い忘れてたな。1週間後の朝だ。」
「えっ。・・・ええー。兄さん早く言ってよ。なんの準備できてないわ。」
「そうよ。前もって言ってくださいよ。私達はなんの準備できてないわ。」
「今まで言わなかったのは、盗み聞きをしてる奴がいるからっよっと。」
洋介がドアを開けると人が出てきて、逃げる矢先に洋介がタライを落として、記憶を一緒に落としました。
「だく隙もねーな。」
「洋介?・・・何をしているの。関係ない人をこんな事をするなんて。」
「何ってこいつらは、フラインド王国のスパイだぞ。こいつらの腕章を見てみろ。フラインド王国のスパイの証だぞ。」
美恵子と智恵子は、腕の腕章を見ました。
「本当だ。私達の国のスパイがなんでここに?」
「俺らの戦いを正面から受ける気か、その前に妨害、殺す気なんだろうな。」
「ちょっと待って、彼らは出来るのでしょうか?」
「スパイでも、大切な情報を盗むだけじゃ生活がなり立たないから、スパイでも暗殺も一緒にやるのが主流になってきてるんだ。」
「そんなの信じられるわけがないじゃない。そもそもの証拠はある訳?」
「あるわ。バイト情報誌に国家の職業安定所の書類だよ。この日付からして、私達が立つ前日だね。はいどうぞ。」
智恵子は、美恵子から出してくれた沢山の証拠を受け取り、全部見ました。
「こんな事がありえるの?これがあるから世界が揉め事消えないってことなの?」
「ああ。そのせいで戦争が消えないんだよ。そもそもの戦争を引き起こしたのはフラインド王国の今の王様なんだよ。」
「そんなことしていいと思えない。」
「それを消すにはどうすれば良いのかは分かっているはずだ。」
「洋介。美恵子。私は、負の連鎖を断ち切らなきゃ行けないのは分かります。しかし、私にできる自信が無いから、美恵子も洋介と洋介のチームの力をお貸しください。お願いします。」
「頭を上げな。俺達は俺達の仕事としてしてきたんだよ。」
「洋介は、私と取引をしたいのですか?どんな取引を使用と考えておられるのですか?」
「その言い方は好まねぇけど、俺や俺のチームは、2人を女王か、静かに国で暮らせればいいと思っているのが現実だ。」
「洋介らしい。洋介、美恵子は、好きな人はいるの?」
「はぁ?それ聞くか?」
「だって、2人とも恋の花の一つ二つ聞かないんだもん。遠回し聞くよりは直接聞きたいんだもん。」
「智恵子は姫さんだから、聞くことが無いが実際聞きたいな。」
「ちょっと兄さん。ツンと顔で聞く?」
「いいじゃないの。だって、私達は本音で言いあえる仲になったんだしさ。もっともっと仲良くなりたいし。沢山のこと知りたいんです。」
「沢山のことを知ったどころで何が出来るんだ?」
「私の未熟すぎる私が女王になった所でいい事が無いと思うんです。私が成長をして国民に良い道しるべになるようにしていきたいです。」
「見る世界のなり立ちは残酷で嫌なところも見る反面、凄く幸せな一時の幸せな時間を見ることができる。しかし、俺は幸せに少してもらいたいから、俺の教育は甘くないぞ。それでもいいなら教えるが。」
「洋介の教育・・・ですか・・・?」
「兄さんの教育って言ってもかなりの教えだよ。凹む人達がいても最後まで着いてきたし、辞めた人はゼロ人だよ。」
「なんでですか?」
「みんなは夢や目標があった人達で兄さんはみんなに目標、夢はそんな儚いものなのかと言われて目標、夢なくして働く事に生きがいのある仕事はそこにあるのか?無いと俺は考えてる。目標も夢と誇りを持って働く事はかなりいい事だと思う。ただし、悪いことは許さないぞ。良いな。って言ったからみんなはやる気と目標も夢も希望が持つ事ができた上に兄さんに厚い信頼と憧れがあるんだのね。私も兄さんに憧れと信頼してるから、ついて行きたいんだよね。」
「すごい・・・それで聖騎士の中で洋介のチームは、逮捕者がゼロなんだね。」
「心の支えが無くなると危ないんだ。」
「えっ。そうなの?」
「ああ。俺のチームは色々とぶつかりあってるうえにお互いのいい所、悪い所を見てるからこそお互いの信頼が出来てるんだけど、お互いの悪い所ばっかり見てるとどうなる?」
「もめる」
「そう。もめるのは初期段階と言ってもいいだろう。」
「それはどういう事なの?」
「殴り合いを始めて終いには殺し合うその後はチームは団長も希に入れ替わることもあれば、もめた諜報人は牢にぶち込められる。悲しい結末になる訳だ。」
「そんなぁ。そんな事はありえるの?私は、信じられないです。」
「起きるのは珍しく無いよ。仲良しこよし、じゃれる意味が分からないってことが多いのよ。」
「なんで、洋介のチームは、起きないの?いい所、悪い所見てるから、分かるとか信頼とかでずっと続く訳ないと思ってるの。」
「ちょこちょこトレーニングの一環で組み手とかをやっていたからなぁ。」
「多分そうしか言えません。みんなはどれも本気でやっているんだけど、特に組み手をしている時の顔が生き生きしているんです。兄さんが考えてやってくれてる事に感謝してるんですよ。」
「そのトレーニングを考えたのは誰なんですか?」
「兄さんです。みんなの意見を聞いて考えてやっているんですよ。」
「洋介が考えてやっていたの?」
「国民を守るが民のだめに頑張ってくれている兵達のいたわらなきゃならないと言う考えで俺は俺なりの責任で戦い続けているんだ。」
「洋介。辛い責任を押し続けてしまっていたのね。本当にごめんなさい。」
「智恵子が謝る事はない。なにしろ俺が好きでやり続けているんだからよ。」
「でも…。」
「何だ?俺がやる事に不満があるのか?」
「そうじゃないんです。そうじゃないんだけど…洋介に辛い事ばかっかりやらせているしか考えられない。」
洋介は智恵子の頭を優しく撫でてあげました。
「そんなに責めない。俺自身が1度決めた事は曲げる事はしたくはないんだ。男として騎士として成し遂げたいんだ。」
「そうよ。兄さんは兄さんなりに楽しんでやっているし、体調が悪くて寝込んでいた時なんかチームの事ばっかり言っていたのよ。それだけチームや仲間の事が好きだからやりがいがあるからがんばってやってくれたのよ。だから責めなくて良いんだよ。みんなフラインド王国を守りたいのは一緒だし、これからどうするかは兄さんが筆頭に国に帰りみんなで国民の幸せ作りをしていきましょう。」
「そんな事を言われても…。」
「何か不安でもあるのか?」
「そんな簡単に上手く行く訳かないって事くらい分かっててそれでどうすれば良いのか分からないの。」
「早くも怖気ついたか。だかその気持ちは分かるけどな。」
「私の気持ちが分かるんですか?」
「ああ。騎士なりだての頃と隊長なりたての頃は恐怖と『そんな簡単に上手く行く訳かないのに何で俺が隊長になっても大丈夫だろうか』って不安があったうえにこれで良いのか分からなかった。しかしな、ある方が俺だけじゃなく智之に言ってくれたおかげで心の荷が下ろせた分この仕事に誇りを持てるようになっていたんだ。」
「洋介も辛い時期があったのね。でも洋介と智之に言ってくれた方とはどんな方でしょうか?」
「前代の楓女王様のお導きのおかげだ。」
「お婆様が?」
「ああ。入ってまだ日が浅いのに隊長の座に着いたからこその苦しみって事。下積みをしてらその座に着けるかどうかの話だって事くらい分かっててみんなのダメに着いてくれてありがとう。辛い事でも相談したい事があれば私が乗りますからね。といたわりの言葉をいただいたからこそ、今までやってこれたんだ。今度は俺がチームの仲間だけではなく、美恵子も智恵子も相談に乗ってあげるからな。」
「洋介に相談をしても良いの?」
「もちろんだ。2人を支えるのも俺の仕事だからな。」
「洋介…ありがとう。」
「兄さん。ありがとう。」
「礼を言われる事はしてないよ。早く寝よう。明日、あさっての準備があるからよ。」
「分かったよ。いろいろ教えてくださいね。」
「ああ。分かったよ。」
「洋介の恋愛として好きな人はいますか?」
「いますが、俺にとってみりぁ手が足せない高峯の花と言ったところでしょうがねー。」
「どういう事なの?」
美恵子は、智恵子に耳打ちをしました。
「簡単に言うと智恵子のことが好きなんだけど、智恵子が高峯の花、すなわち姫様に手を出せないのが苦であり守れることが幸せなんだって。」
「えっ。そうなの?」
「兄さんを見ていれば分かるのよ。兄妹として育った私だからこそ分かることもあるのよ。智恵子は洋介ばっか見てるけど、洋介のこと恋愛として好きなの?」
「えっ。その・・・。好きなんだけど、恥ずかしくていえない。」
「たど思った。見ていれば分かったよ。」
「美恵子は?」
「ひ、秘密。」
「美恵子は、智之が好きなんだけどちゃんと話すのがちょっと恥ずかしくてしょうがないんだよな。」
「に、兄さん。余計なこと言わないでよ。」
「ふふふ。本当の兄妹じゃないのに洋介のことを兄さん兄さんって呼んでるけどかなり信頼しているのね。」
「もちろんよ。本当の兄妹じゃないけど、私の事をかなり妹のように接してくださるから、実際姫様になっても兄妹の関係は続くんじゃないかな。兄妹として兄さんの事が好きだなぁ。」
「兄妹としてかぁ。顔とか性格とか合わないとかで兄妹嫌になることはあったの?」
「俺はねーな。俺達が住んでいた地区は美恵子も含め赤子も老人も家族だったから、嫌だと思わなかったな。」
「私も同じだよ。住んでいた地区のみんなも同じだったんだよ。それに地区のチームを作った上に隊長が兄さんになった事にかなり感謝をしてたしね。」
「そうか。」
「洋介は、自分自身を犠牲に働かせるのは申し訳ない。」
「自分が好きでやってる事だから、なんにも謝る必要は無い。俺自身が好きな街を守れることが誇りであり、喜びである。2人を守りながらフラインド王国の女王になるまでは護衛してやるからな。」
「洋介。約束してください。女王になるまで死なない。何があっても傍にいてくれると約束してくれますか?」
洋介は智恵子の前で片膝を着き、手を取りました。
「我が岩田洋介は岡本智恵子の命、自身を我が身に変えても守る事をここで誓うことここで宣言します。」
智恵子は、どう答えていいか分からずに悩んでいると美恵子は、耳元で言いました。
「最後までやり遂げよ。期待しているでいいの。後、告白したらどうなの?」
「・・・。さ、最後までやりとげよ。期待しております。」
「もったいなきお言葉に感謝を申し上げます。夜も遅いから寝ましょう。」
「は、はい。」
洋介は別の場所で寝て、美恵子と智恵子は一緒の部屋で寝ました。
「智恵子。まだ起きてる?」
「ええ。起きてます。」
「智恵子は、なんであの時に告白しなかったの?いいチャンスだったのに。」
「だって、恥ずかしくて言えなかったの。」
「早く言わないと私達が女王になった時に兄さんはまだ旅に出ちゃうんだよ。」
「えっ。それはどういう事なの?」
「自分は隊長に相応しくない、女王の傍に立つのに自分が似合わないと考えて一人旅を考えているのよ。頭を抱えていたんだから、間違いないし、早く捕まえとかないと後悔するのよ。」
「それでさっき言ってたのか。私は、情けない。」
「まだチャンスはまだあるから、次のチャンスをきっちり掴みなさいよ。いいね。」
「はい。頑張ります。」
「その意気。チャンスがあれば合図を送るから、そのチャンスをものにしないと兄さんが遠くに行ってしまうからね。」
「分かった。私は、本気で洋介を告白をするし、フラインド王国のみんなを幸せにする。」
隣の部屋で聞いていた洋介は嬉しそうにしながら翌朝を迎えました。
「おはよう。」
「おはようございます。」
「おはよう。兄さん。本日のよていは何ですか?」
「美恵子。会って早々聞く?」
「そう?旅前の準備から、女王になるまでは任務だと考えてるわ。」
「いつから、任務だと考えるようになったの?」