幸せの青い鳥
彼女との出会い
ボクは鳥である。
名前は、多呂。
生まれて間もなくお母さんと引き離されて、ガラス張りの小さな店で同じ鳥たちと暮らしてきた。
それがある日、店にきた女の子に買われて
今は、カゴの中の鳥だ。
「多呂、比呂。おいで」
そう、ボクの仲間は比呂ってゆうんだ。
ボクと一緒にこの家にやってきた、黄色くて少し体の弱いヤツなんだ。
並んで食事をしてても、比呂はボクより食べる量が少ない。
「比呂ったら、もう少し食べれば?」
そう言ってボクらを見てるのは、沢本るり子サン。ボクらの飼い主だ。
るりちゃんは優しくて、学校から帰ると毎日のようにボクたちと遊んでくれるんだ。
でも、体の弱い比呂にゴハンをたくさんあげてるし、遊ぶ時もボクと態度が違うみたい。
「いいのよ比呂、ゆっくり食べなさい。多呂は食べたら少し運動しましょうね。あんたのバアイは少し太りすぎだから」
これってものすごい差別だよね。
そりゃあボクは比呂みたいに弱くない。
健康そのもので、わんぱくだけが自慢だけど…。おなかがすくのは同じだよ。
ボクは鳥の立場で傷ついていた。
「多呂ちゃん元気ないね、どうしたの?」
るりちゃんは言った。ボク、すごく不愉快だったからるりちゃんのそばに行くのをやめたんだ。
「ねえ多呂、もしかして…ヤキモチ?」
当たり前だろ。
こういうのを何て言うのか、ボクはこの人間社会っていうトコで生まれてから知ったんだ。
人間ってとても頭のいい動物だと思うけど
そういう鳥の気持ちも、わかってほしいな、ボク。
その日ボクは、久しぶりにるりちゃんと遊んだんだ。
るりちゃんの学校でテストっていうものがあって
それでボクも比呂もしばらく遊んでもらえなかったからネ。
でも今日のるりちゃんは、ちょっと様子が変だったんで、比呂まで元気がない。
ボクたち(特にボク)はるりちゃんのことが大好きなので、とっても心配なんだ。
るりちゃんどうしたのかなって、比呂も言ってる。
こんな時、鳥であるボクはどうしてあげたらいいのかな。
「ねえ多呂ちゃん、あんたにこの気持ちがわかる?」
名前は、多呂。
生まれて間もなくお母さんと引き離されて、ガラス張りの小さな店で同じ鳥たちと暮らしてきた。
それがある日、店にきた女の子に買われて
今は、カゴの中の鳥だ。
「多呂、比呂。おいで」
そう、ボクの仲間は比呂ってゆうんだ。
ボクと一緒にこの家にやってきた、黄色くて少し体の弱いヤツなんだ。
並んで食事をしてても、比呂はボクより食べる量が少ない。
「比呂ったら、もう少し食べれば?」
そう言ってボクらを見てるのは、沢本るり子サン。ボクらの飼い主だ。
るりちゃんは優しくて、学校から帰ると毎日のようにボクたちと遊んでくれるんだ。
でも、体の弱い比呂にゴハンをたくさんあげてるし、遊ぶ時もボクと態度が違うみたい。
「いいのよ比呂、ゆっくり食べなさい。多呂は食べたら少し運動しましょうね。あんたのバアイは少し太りすぎだから」
これってものすごい差別だよね。
そりゃあボクは比呂みたいに弱くない。
健康そのもので、わんぱくだけが自慢だけど…。おなかがすくのは同じだよ。
ボクは鳥の立場で傷ついていた。
「多呂ちゃん元気ないね、どうしたの?」
るりちゃんは言った。ボク、すごく不愉快だったからるりちゃんのそばに行くのをやめたんだ。
「ねえ多呂、もしかして…ヤキモチ?」
当たり前だろ。
こういうのを何て言うのか、ボクはこの人間社会っていうトコで生まれてから知ったんだ。
人間ってとても頭のいい動物だと思うけど
そういう鳥の気持ちも、わかってほしいな、ボク。
その日ボクは、久しぶりにるりちゃんと遊んだんだ。
るりちゃんの学校でテストっていうものがあって
それでボクも比呂もしばらく遊んでもらえなかったからネ。
でも今日のるりちゃんは、ちょっと様子が変だったんで、比呂まで元気がない。
ボクたち(特にボク)はるりちゃんのことが大好きなので、とっても心配なんだ。
るりちゃんどうしたのかなって、比呂も言ってる。
こんな時、鳥であるボクはどうしてあげたらいいのかな。
「ねえ多呂ちゃん、あんたにこの気持ちがわかる?」