幸せの青い鳥
るりちゃんと付き合い始めてから一週間が過ぎた。
ボクは今、とりあえずバイトをしながら狭いアパートを借りて暮らしてる。
でもそろそろ、期限は近づいていた。
ボクに魂を半分取られた雅樹先輩は、昏睡状態が続いているに違いない。
だから一日も早くボクが鳥に戻って、彼を助けてあげなくちゃならなかった。
そう、今日は七月七日。一年に一度だけ、織姫とひこ星がめぐり逢えるんだ。
でも、七夕はボクの大好きな日のはずなのに、どうしようもなく哀しい。
苦しくても切なくても、結局ボクは鳥でしかないんだ。
いくら好きでも、決して織姫に逢うことのないひこ星もいるって、知った。それなら───大切な何かを失ってもいい。
ボクは今、とりあえずバイトをしながら狭いアパートを借りて暮らしてる。
でもそろそろ、期限は近づいていた。
ボクに魂を半分取られた雅樹先輩は、昏睡状態が続いているに違いない。
だから一日も早くボクが鳥に戻って、彼を助けてあげなくちゃならなかった。
そう、今日は七月七日。一年に一度だけ、織姫とひこ星がめぐり逢えるんだ。
でも、七夕はボクの大好きな日のはずなのに、どうしようもなく哀しい。
苦しくても切なくても、結局ボクは鳥でしかないんだ。
いくら好きでも、決して織姫に逢うことのないひこ星もいるって、知った。それなら───大切な何かを失ってもいい。